せいぞうNEWS

門司港ギャラリー開館20周年記念「わたせせいぞう展」
10/9のサイン会の御礼

わたせせいぞうと海のギャラリー20周年に、連休の中日にもかかわらず、
又少し風が強く寒いなか、たくさんの方がお見え下さいました。改めて感謝致します。

門司港には、少しお袈裟に言いますと、人間わたせせいぞうの原点があります。
ビートルズの曲でいう、There's A place,「心の場所」です。

神戸で生まれ、1歳になるまえに父の実家の北九州の小倉に戻り、高校3年18歳まで北九州で育ちました。
北九州門司港は友人がいて、よく訪れていました。
ボクが大学受験の為上京する時を同じくして家庭の事情でボクの家族も北九州を去りました。
折しも父の転勤で愛媛県の今治に移住、以来約30年北九州とは没交渉。
ボクはハイマートロス(故郷亡失者)でした。

そして、ボクが47歳の時、北九州の市の職員の方から一本の電話、
「わたせさん、門司港の倉庫の壁に絵を描いてくれませんか?」
その一本の電話が、ボクと北九州の30年途絶えていたラインを繋いでくれたのです。

以来、門司港にギャラリーを作って頂き、北九州との仕事での繋がりも色々出来、
今年8月には「北九州漫画ミュージアム」の名誉館長を拝命しました。
年を重ねてボクを育んでくれた故郷にお役に立てることは、大変嬉しく大変名誉なことと思っています。

これからも門司港わたせせいぞうと海のギャラリーは、季節ごとに新しい絵を展示していきます。
来館された方が、作品にこころときめかせ、又あたたかい気持ちに、そして元気になって頂ければ、
作家としてこの上ない幸せです。

心の原点の門司港、そして北九州への愛を尽くしていきたいと思っています。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

わたせせいぞう
2022/10/16