11/4 ボクは立命館茨木キャンパスで、「イメージの世界を広げるワークショップ」を開催しました。
司会は立命館増田教授そして教授の教え子たちの手作りで、久しぶりに授業感覚が戻ってきました。
ボクは参加された皆さんと楽しい時間を共有できたと思ってますが、
果たして皆さんはどうだったのかな、、、
もう一度言いますが、本当に楽しい3時間でした。
帰り際に数人の方とお話ししたり、
また若い頃の僕のように2足のワラジで悩んでいる方の相談もありましたが、
十分なアドバイスが出来ず心残りで、とりあえずアドバイスコメントを立命館の方に送りました。
翌日の5日は永井路子先生を偲ぶ会に古河市の文学館サロンに行きました。
永井先生はボクが2足のワラジで悩んでいた時相談させて頂いた、僕の人生のミューズです。
会場の先生のお写真をみていると、懐かしい先生のお声が聴こえて来ました。
「わたせさんは漫画家になりたいのね」
これが先生のボクへの第一声でした。「漫画はあくまでも趣味になさい、会社の本業を大切さになさい」とも。
その後先生の住んでおられた鎌倉山へ伺い、
「2足のワラジしんどくなってきたので、会社辞めようかな」とぐちると、
「漫画の収入が、会社のサラリーの6倍になりましたか?」
「いえ、、、」
「じゃまだまだ漫画は趣味ね」
先生より言われていたのは
「漫画の収入がサラリーの6倍になったら会社をお辞めなさい」
その後40歳の時、
会社の人事異動をきっかけに退職、
「先生、事後報告ですが、
6倍には程遠いけれど、絵一本でやっていこうと会社辞めました!」
「おめでとう!」
と先生は祝福して下さった。
その後先生は東京へ居を移され、なんと、ボクの仕事場の近く。
時々道で偶然先生にお目にかかる幸せ。
ある時、ボクが車に乗っていて、
歩かれている先生に出会い、
「先生お送りしましょうか?」
「大丈夫よ、わたせさん歩くのよ、歩くのよ」
もう直に先生の優しいお声は聞けないが、今も心で聞くことが出来る。
ありがとうございました。
わたせせいぞう